古い卵の見分け方
別にレシピって話じゃないんだけど、余程しっかり卵を食べる習慣でもないと、買った卵は余る傾向にある。特に食生活が不規則でいい加減になりがちな1人暮らしの場合は。
買ってきた卵には「消費期限」が書かれた紙がパックの中に入っているけど、卵の殻に書いてある訳じゃないので、無くなる前に買い足すと「どっからが古いんだっけ?」と判らなくなる。ちなみに、卵の消費期限は「生で食べる時の目安」であり、「常温時」でも一ヶ月程度(夏は除く)は持つ。超えたからといって直ぐに捨てるのは勿体ない。
個人的には消費期限が切れた卵は適当なタイミングで「ゆで卵」にしてしまい、オヤツ代わりに食べている。そんなワケで、古い卵の見分け方を書いておこうと思う。
さて、話は少し変わるが、こんな経験をしたことは無いだろうか。
ゆで卵の殻が剥き易い時とそうでない時がある。
これ、答えは『卵が新しいか古いか』である。新しい方が剥きづらく、古い方は簡単にコロンと剥ける。水で冷やすとか冷やさないとかのテクな話もあるんだろうけど、まずそれ以前の話として。
では、なぜそんな事が起こるのか?だ。それが今回の話の核心になる。
卵は生きている。呼吸しているという事は「生もの」である以上、常識だ。
では、どこで呼吸しているのかというと、それは当然「殻」という事になる。
目で見て判る人はいないが、卵の殻にはとても小さな穴があいていて、卵白に含まれている炭酸ガス(と僅かな水分)を呼吸とともに少しづつ外に逃がしている。ガスが逃げると卵の中身は当然軽くなっている。手で持ったぐらいじゃ判らないけど。
こうなると、卵には3つの現象が起こるようになる。
- 体積に対して重さが減る
- 水に沈めた時に浮きやすくなる
- 殻と膜の間に隙間ができる
- 水に沈めた時に水が中に浸入する
- 泡が出て音が鳴る
- 水に沈めた時に内部の空気が出てくる
つまり、今回の話の結論は「水に沈めると判る」だ。上記の現象は全て同じことを表している。そして、結果的に内部に侵入する水が卵の殻と膜の間に入るため、殻が剥きやすくなるのだ。
ちなみに、味付けを目的*1としているワケじゃなくて「塩水」で茹でるのが望ましい。殻が割れた時の被害が出にくくなる。と、言われている。ま、割れるのは殻と膜の間に隙間が無く、中身がピッチピチの新しい卵の場合ですけど。基本的には。
殻の小さな穴から空気が出てくる様は、まるで自転車のパンク修理のようでちょっと楽しい。耳を澄まさないと判らないぐらいの小さな音だが、私はその音がなんとなく好きだったりする。*2
今日はこの辺で。
アディオス!