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ダーティ・ハリー4

ダーティハリー4 [DVD]
人気「ダーティ・ハリー」シリーズの第4弾。ちなみに原題は「SUDDEN IMPACT」。このシリーズっぽくないタイトルにも感じる。映画を見終わった後なら、このタイトルも納得できるのかも知れないけど、このまま邦題にしても誰も判らないと思う。結局はそれが結論。

たぶん、私が一番最初に見た「ダーティ・ハリー」のシリーズで、シリーズの中でも一番衝撃を受けた映画。そう、それこそ「IMPACT」。この映画が作成されてから20年以上経つ今でこそ、こういう展開の映画も少なくは無いんだけど、当時の私には物凄い衝撃だった。

どれぐらいインパクトがあったかというと、それ以来一度も見ていないのに、ストーリーは殆ど覚えているという所だろう。見ていない理由はこの事件の犯人像に心打たれてしまったからだ。

一度だけ見たストーリーを覚えている範囲で書くと、

ある男が車の中で殺されていた。男は男の急所を撃ち抜かれており、見るからに異様な現場だった。その後、別の街でも同じ様なケースの事件が起きていることを知り、これらが連続殺人事件である事を確信したハリーは、単独で捜査を続けた。その捜査の途中で、とある女性に出会う。少なからず彼女に好意を持つハリーだったが、事件の核心に迫っていく中で、彼女と事件の意外な関係を知る事になるのだった。

って感じ。事件の関係図を二言で表すと、「被害者が加害者で、加害者が被害者」である。一言で言えば「復讐劇」。どうやら私はこの手の話に昔から弱かったらしい。


今考えると、男臭い映画としてのハリーが変化するのは3作目からだったんだな〜(2作目でも誘われているシーンがあった気がするけど、進展はない感じだったかな)と思うが、この作品もそんな雰囲気を漂わせつつ切ない感じで幕を閉じている。

見たのはまだまだうぶな子供の頃だったが、本気で「いいよ、ハリー。アイツ等なんか殺しちゃって。だって悪い奴らだもん!」と思ったことをよく覚えている。これが「ダーティハリー症候群」って奴なのかも知れないが、私の場合はそれ以降影響を受けて実生活上で実践したりはしていないので、そこまで問題となるものじゃないのかもしれない。


こうやって見ると、シリーズを通して背景となるストーリーは結構違うことに気付いた。主人公は同じで、展開は似通ったところがある(よく左遷や休職を命じられたりする)ので勘違いしていたが、個々の作品として考えた時には、それぞれ特徴があるように作られていたんだな〜と、気がついた。


ちなみに、シリーズの5作目はたぶん見ていない。もしかしたら見ていたかも知れないけど、今は思い出せないので、とりあえず今回はこの4つでおしまい。