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ネゴシエーター

ネゴシエーター [DVD]
ネゴシエーターとは交渉人のこと。という訳で、邦題として紛らわしくも同じタイトルが付いている2つの映画を一緒に紹介しておく。こっちは(英語の)「ネゴシエーター」の方。でも、原題は「METRO」(1997年)だったりする。

とはいえ、原題がなぜ「METRO」なのかはいまいち判らない。都電みたいなケーブルカーでのアクション・シーンはあるけど、地下鉄じゃないしな〜っていうかなんていうか。どなたかご存知の方がいたら教えてください。

あ、言うまでもなくネタバレ的です。

さて、ストーリーを簡単に言うと、

交渉人としてかなりの実績を積んでいた主人公(エディ・マーフィ)の目の前で同僚が殺された。その犯人は宝石店で強盗事件を起こし、人質を盾に現場を脱走!カーチェイスの上、主人公に確保される。だが、脱走して主人公の彼女を誘拐して主人公を脅迫。主人公はその要求にしたがって彼女と引き換えに宝石を奪って倉庫に向かうのだった。

って感じ。

しかしこれ、正直に言うと「交渉人である必要性があるのか?」という程、殆ど交渉しているシーンが無い。犯人とも駆け引きらしい駆け引きをしているのは最初だけで、ぶちゃけ主人公の設定が「たまたま交渉人だった」というだけの事だと思う。そういう意味では、この主人公を「退役間近の現職刑事」や「敏腕FBI捜査官」や「ジャック・バウアー」(なぜ個人名?)にして「殺されたのはその同僚」って感じの設定にすれば、いくらでもこの映画みたいなストーリーは作れると思う。かなり強引に言うと。

だって、そもそもメインとなる「ハラハラドキドキなシーン」は、冒頭にも書いたケーブルカーとのカーチェイスのシーンだし、そもそも坂道暴走状態のケーブルカーを普通の車が止められる訳が無いのに、それっぽく止めて見せるし、ラストのシーンなんて交渉じゃなくてカースタント的な格闘シーンだし。交渉人、頭を使わずに体張りすぎです。

ま、そういう点での特徴は、いつになく真面目なエディ・マーフィーが見られるって言うぐらいかな?タイトルはともかく、内容はかなり忘れそうな映画だ。

もちろん、面白いですけどね。エキサイトっていう意味では。