ニューオーリンズ・トライアル
なんとなく前から見たかったんだけど、法廷モノって事で頭を使いたくなくて見るのをちょっと敬遠してたこの映画。意を決して(って程じゃないけど)見たら今まで敬遠してたのがバカらしいほどスカッと爽快で面白い作品だった。
以下、ちょいネタばれ。
とはいえ、この映画のストーリーを簡単に説明するのは難しい。でも無理やり書いてみるとこんな感じ。
銃乱射事件の被害者家族が銃器メーカーを相手取り「陪審員制度による裁判」を起こした。しかし、その陪審員の中に紛れ込んだ謎の男により、評決はどちらに転ぶかわからなくなった。被害者側、被告側双方の弁護士、陪審員コンサルタントに法外な金額で裏取引を打診してきた彼と代理人と名乗る女性の目的は何なのか、そしてこの裁判の判決はどちらに転ぶのだろうか。
という感じかな?うん、たぶん。
裁判モノ映画の醍醐味はやっぱり「裁判シーン」で「弁護士と検事の戦い」が普通なんだけど、この映画は陪審員制度という事もあり、弁護士と検事はあまりメインではない。あくまでも裏工作の部分を楽しむものだ。
だから、証拠だとか動機だとか難しい言葉や状況のオンパレードでそれを理解するために頭を使うというようなこともそんなに無い。騙し騙されみたいに「あぁん!結局誰が一番悪いのぉ!?」なんて混乱することも(ほとんど)ないし。そこはむしろ判りやすいし。だからといって、判決がどっちに転ぶのかさっぱり判らない。最後まで気が抜けない。
ただ、登場人物がかなり沢山出てくるので、その点についてはちょっと満腹気味になってしまう。というか、本当にそんなにいるのか?という気がする。重要そうなポジションにいながら、結局関係ないじゃねぇか!という人(被害者家族側の陪審員コンサルタント)とかもいるし。
こういう映画、結構好きである。見終わった後、素直に「なるほど、そうきたか!」とスッキリすることが出来る爽快な映画だった。
どうでもいいけど、ダスティン・ホフマンが出ていると思って期待していたんだけど、殆ど活躍してなくて残念だった。ま、別にいいけど。あと、怪しい代理人の女性(レイチェル・ワイズ)もどこかでみたな〜と思ったんだけど、「ナイロビの蜂」*1とか「スターリングラード」*2の人だった。この日記的に。無駄にえろいって言うかなんていうか。