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ミスター・ルーキー

ミスター・ルーキー [DVD]
最近は余り映画を見たりしていなかったんだけど、上に書いた通り「する事がなかった」んで、録画されていたこれを見た。

主役が「長嶋一茂」だし、正直それ程期待していたわけじゃなかったんだけど、(ラストはともかく)自分が想像していたより面白かったので、久しぶりに書いてみようと思う。あまり長文にならないぐらいの感じで。

あ、前もって言っておきますが、残念ながら私は阪神のファンじゃありませんし、プロ野球そのものもあんまり興味がないんで、感想に関してはかなりドライです。そのあたり。たぶん。

ストーリーはかなり簡単で、

甲子園出場を目前に肩の故障でプロの道を諦め、妻も子供もいる普通のサラリーマンとして生活していた男が、虎の覆面を被った謎のクローザー「ミスター・ルーキー」として活躍するストーリー。

です。が、活躍する部分は、最初の方と最後だけで、中盤は人生的葛藤を柱としています。

まぁ、いろんな意味で面白かったです。熱が入っていないというか、TVでみるキャラクターそのままというか、妙に演技に迫がない長島一茂でしたけれども、だからなのか意外にも「さえないサラリーマン」の感じが出てたし、「妻に頭の上がらない夫」って構図も違和感がなかった。夫婦喧嘩のシーンの「さっきと言っていること逆じゃないかよ」というセリフもどこか親近感が沸いてみたり。

他の登場人物たちも、かなりキャラが立っており、個人的な感想としては「やっぱり、竹中直人はいろんな意味ですげぇわ」とか「鶴田真由の主婦演技のリアルさは恐怖」とか「駒田徳広のそれは演技ですか?地ですか?」とか、「橋爪功のエロっぷりは本当に演技ですか?」とか「國村隼のエセ中国人っぷりは感動」とかいろいろあった。

あ、関係ないけど「インパクトに対するさとう珠緒のストーリー的放置されっぷりは異常」とかも思いました。いや、むしろいい意味で。(あれ以上絡んだら、ウザイだけになりそうだし)


まぁ、正直「プロ野球で見たことある人が沢山出てくる」って言う点でも、「学園祭お祭りムービー」的な内容であり、中身の細かいところなんてどうでもいい!って感じで楽しんじゃえる作品かも。ある程度の年齢が言っている人の話ですが。懐古的に。

ちなみに冒頭に書いた「ラストはともかく」の部分ですが、あの場面で覆面を取るのはストーリー的には有りで問題ないんですけど、あれをやっちゃったら「来年からMRルーキーは居なくなっちゃうんだから、MRルーキー・ビールはもう発売できなくなっちゃうんじゃないの?」とか思ってしまった訳で。サラリーマン的に考えて。

そんな感じ。以上。