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Wii Fit (感想その5)

Wiiフィット (「バランスWiiボード」同梱)
トレーニングは先週の土曜日に一旦途切れたが、からだ測定(体重とバランス年齢の計測)は2週間続いている。ウィーボ(Wii Fit のキャラクター) にも褒められた。順調、順調。
WiiFit の「からだ測定」はゲームのディスクが入って無くても起動できる。もし、他のゲームをメインで遊んでいてても、Wiiを起動してすぐにとりあえず計測できる。毎朝の体重測定はかなり健康意識が高まってくる。増えていれば「あ〜っ、昨日は食べ過ぎてたかな〜」となるし、減っていれば「おおっ、イケてる?イケてる?」となる。

というワケで、飽きもせずに「Wii Fit」のレポートを書こうと思う。今回は前回に続き、もう1つの主となるトレーニングメニューである「有酸素運動」についてだ。今回は、内容が大きく異なるそれぞれのメニューについて比較的詳しく触れていくつもりで。

 『Wii Fit の核心に迫るレポート、この後、すぐ!』

そんな感じ、で。

(相変わらず超長文です。ネタバレ入ってます)

過去記事

「有酸素運動」とは。

まぁ、Wii Fit に興味を持つような人で「有酸素運動」という言葉を知らないという人はあまりいないと思うが、Wikipedia の言葉を借りるとこんな定義になるそうだ。

有酸素運動(ゆうさんそうんどう;Aerobics)は、生理学、スポーツ医学、健康増進等の領域で、主に酸素を消費する方法で筋収縮のエネルギーを発生させる運動をいう。また、「十分に長い時間をかけて心肺機能を刺激し、身体内部に有益な効果をもたらすことのできる運動」とも定義される。

Wii Fit に用意されている「有酸素運動」のメニューは、手軽さが大事にされているのか、一番短いものでは「3分程度」に設定されている。ただし、同じ様な動作を継続して時間の限り行うと言う点が、他のメニューと若干異なっているところだ。

もちろん、10分以上かけてやるものもある。Wii Fitのメニューの中では筋トレの次に体を酷使するものであるが、体を動かしている事を一番実感できる充実感の高いメニューだ。

フラフープについて

もう、そのまんまな内容だ。最初1つのフープを渡されて、それを腰を前後左右にグルグル回しながらフープの回転を維持し続けるゲームだ。フープの数はどんどん増えていく。もちろん、右回りと左回りはちゃんと判別されるし、腰の回転が悪い(正しく円を描いていない、速度が遅いなど)とフープが段々と下にさがってきて失敗になってしまう。体の柔らかさはもちろん大事だが、むしろ「恥じらい」を捨ててグルングルン回す気持ちが大事だ。とにかく単純なので、やればやるほど結構楽しくなってくる。マジで。


「有酸素運動」のメニューの中では、一番手頃かつ入門として入りやすいゲームだ。初めてやった時は、軽く息切れをしてしまったくらい体を動かしていた。
腰だけの運動に見えるが、フラフープはかなりの全身運動なので、他のトレーニングを終えた後に軽い気持ちでやってみるだけでも効果は期待できる。

あと、これは単純に「腰の回転が速く、上手く円を描いていれば(結果的にフープが沢山回るので)点数が高い」という、とても判りやすいゲームにもなっているので、かなりお勧めである。

うまく回せている時のノリノリの音楽とシャンシャンという効果音は、かなりトリップできる。もう、周りの人の目が気にならなくなるくらい。・・・いないけど。誰も。

踏み台リズムについて

Wii Fit のメニューの中で、一番頭を使うんじゃないか?と思ったのがコレ。そういう意味では難易度が高い。ゲーム慣れしていないお父さんはきっと固まること必至である。その上で語るとすると、コレについては「面白いんだが、評価は微妙」というのが個人的な感想。

もし、「DDR(ダンス・ダンス・レボリューション)」をやった事がある人なら、ルールを理解するのは早いと思う。しかし、表示のされ方も違うし、DDR程には自由度はないし、正直に言えば単調だし、音楽は1つしかないし、タイミングも取り辛いし、コンボ的な評価も無いので点数も納得がいかないと思う。いろんな意味で微妙に感じるだろう。私もそんな人だ。

だが、逆に考えるとDDRほど激しくないので年齢を問わず(パターンを理解すれば)楽しむことは出来る。そういう意味では「友達と競うのではなく、家族と競うのが吉」って感じだ。この違いが判ってもらえればうれしい。

ジョギングについて

Wii Fit の有酸素運動系のメニューで一番長く楽しめる可能性があるのは、たぶんこのジョギングだと思う。

実は、ジョギングがある事は知っていたが、バランスWiiボード(Wii Board) 上で足踏みをするんだと思っていた。でも実は違う。Wii リモコンしか使わない。そういう点では結構お手軽、かなりお気楽。

Wiiリモコンでどうやってジョギングするの?と思うかもしれないが、Wiiリモコンの加速度センサーを「万歩計」として使っているのだ。これ、グッドアイデア。しかも、その時に上下動の激しさも一緒に検知するので、足踏みの速度が速ければ画面上のキャラクターも早く走るし、ゆっくり足踏みに変えれば当然、スローペースになる。なんてスマート!

ジョギングの距離も3種類から選べる。さらに、隠し要素としてコースを変えることも出来る。ゴールした時に、「燃焼率」という数値で結果を教えてくれる。走っていると、自分の知っているMii達も一緒に走ってくれたり(いや、追い抜かれるとかなりムカつくのは友人のMiiだからか?!)声援を送ってくれてたりする。この、なんともいえない雰囲気は、箱庭的と表現すれば良いのだろうか。とても暖かい感じがして良い。

一応、手で持ってもいいと言っているが、万歩計的な使い方をしているので、『腰付近のポケットに入れるのがベスト』だ。いろいろなパターンを試してみたが、一番画面上のキャラクターとリンクしたのはそれだった。

あと、Wii Boardを使わないので「平坦な床」じゃなくてもいい。アパートで階下への足音が気になるなら「トレーニングマット」(の様な物)の上でやってもいい。ただ、保障するものではないので、その辺りは自己責任でいろいろ考えてもらいたい。


個人的には、「このジョギングを Wii チャンネルに移せれば意外といいんじゃなくね?」と思っている。3D空間のデータが結構な量あるので、容量的に無理って感じでしょうけど。でも欲しいナァ、これ。本気で。このお手軽感はかなりいい。

リズムボクシングについて (有酸素運動)

Wii Fit で異彩を放つメニューがこの「リズムボクシング」だ。何せ、Wii Board と Wii リモコンを同時使用する。つまり、手と足の両方を鍛えると言うトレーニングだ。

しかし、リズムボクシング自体はそれ程難易度の高いものではない。むしろ、踏み台リズムの方が難易度は高いだろう。しいて言えば、「ウィービング」と呼ばれる回避運動が難しいことだが、これはコツがある。

 「ウィービングはスピードと距離で勝負」

だ。ゆっくりやっているコーチの真似ではなく、スピードを意識して左に、右にヒュッ!っと回避運動(距離多めで)をすると、ズパッ!と決まる。これ、大事。

このコツさえ掴めば、かなり楽しめる運動だ。最後のスパートで爽快感もあるし。出てくるリズムのパターンはランダムなので、みんなで競うと言うメニューではないと思う。

なお、注意して頂きたいのはプレイ時間である。メニューを選ぶ時は「3分」とか「6分」と表示されるのだが、実際の時間はその約倍になる。これは、コーチが「俺の真似をしろ!」とお手本を見せてくれる時間が加算されているからだ。軽い気持ち出始めると、意外に長くてびっくりする事になるので、要注意だ。ま、注意って程の注意でもないんだけど。別に。

ながら運動について

踏み台リズムとジョギングには「ながらモード」が用意されている。

これは最初の頃に隠されているメニューなので、ある程度遊ばないと出てこないんだが、この「ながら」とは、その名の通り「他の事をしながら」である。具体的にはTVを見ながらでもいいし、台所で料理を作りながらでもいいし、部屋の掃除や洗濯をしながらでもいい。流石に、包丁を持ってそんなことが出来るのか?とかは別に置いておいて。


このメニューを選ぶと、画面からの指示ではなく「Wiiリモコンからの音声指示」に変わる。つまり、画面を切り換えていても、多少離れた場所に居ても、Wiiリモコンから音声が聞こえてくるので状況が判ると言う訳だ。

なんかね、Wiiリモコンにスピーカーが付いていて、最初に驚いたのは Wii Sorts だったんだけど*1、ちょっと侮ってた。こういう使い方もあったのか、って。

ながら運動は今までのメニューに比べても、比較的長い時間行なう。いや、正確に言うと「自分が決めた時間分トレーニングが出来る」という流れになる。運動効果はもちろん自分のペース次第だが、時間が決められるというのは健康管理の点ではむしろ都合がいいこともある。

インスタントラーメンが茹で上がる3分間だけ・・・という様な使い方は残念ながら出来ないけど。



Wii Fit とは、こんなゲームである。

さて、肝心要のまとめを書いておく。

今回のまとめ

Wii Fitは、「どれをやらなければならない」という明確なものがあるのではなく、「自分がどうしたいのか」という最初の気持ちとか、思いがあって、その目的に対して「自分が何をするのか」を選択していく必要がある。

前回書いた「ヨガ」や「筋トレ」に比べて、今回の「有酸素運動」は「ダイエット」により近いもので、それを意識している人はコレらをメインにやる事になるんだろうと思う。もちろん、持久力を増やしたい人にもいいと思う。

Wii Fitに入っている有酸素運動のメニューは、どれもこれもそれほど難しいものではないし、筋肉を緊張させてバランスを意識するものでもない。本当に純粋に体を動かし続けるという単純な動作のみを求められているので、誰でも直ぐに効果を体験できるものだと思う。

運動貯金も貯まりやすいし、体も温まる。今、この時期にやるには持って来いのメニュー達だ。暖房要らずになるかもしれない。汗をかき過ぎないようにすれば。

*1:Wiiで気付いたこと:過去記事⇒id:kenbot3:20070105:1167959749