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合言葉はSite Seeing

ロハスとは。

会社の近くに売りに来ていたお弁当屋さんの看板に

「お肉を使わないロハスな牛丼」

と書いてあった。合っているような気もするが、微妙にズレているような気もする。そもそも、最近よく聞くロハスの定義ってどうなっているんだろう。いつも通り調べてみた。

ロハス(LOHAS)
LOHAS(ロハス、ローハス)とはLifestyles Of Health And Sustainability (健康と持続可能性の(若しくはこれを重視する)ライフスタイル)の略。健康や環境問題に関心の高い人々のライフスタイルとされる。

あのお弁当屋さんの言いたい所は多分、この内「健康」何だろうと思う。「環境」についても考慮するには容器が木製だとかバイオプラスチック出なければならない気がするが、そんな雰囲気は無かった。

しかし、そもそも言葉というのは「定義」よりも「認識」の方が大事で、結果的に定義と異なって使われ広まっていき、最後にはその意味すら置き換わってしまう言葉も世の中には多くある。
今の日本においての「ロハス」の定義をもう少し判りやすく解説してある部分を引用してみると、

日本におけるロハス
日本では、「健康と環境を志向するライフスタイル」と意訳され、スローライフやエコに続いて広まった。一般的には、健康や癒し・環境やエコに関連した商品やサービスを総称してロハスと呼び、ロハス的な事・物に興味を持つ人をロハスピープルと呼ぶ。

であり、スローライフやエコと混同しているような使い方を確かに良く見かける。


「ロハス」といえば、最近、高層マンションにこの言葉を使うセールスをよく見かける。その意図は「環境に配慮した緑地スペースの確保」だとか「エコな生活を支えるオール電化」だとか「生ゴミ減量化の為のディスポーザー完備」だとか「自然素材を利用し心と体に優しい」だとかいろいろうたっている。それ、一つ一つが問題だとは思わないが、どうしても気になる事がある。

ロハスをうたっているにも関わらず、これら殆どのマンションは、

全戸・駐車場完備

なのだ。自動車は果たして『健康と環境を志向するライフスタイル』なのだろうか。
これは、同じWikipediaに書いてあるこの部分との矛盾だと思う。

アメリカにおける LOHAS
アメリカの調査機関NMIが、LOHAS層を「環境と健康に関心、社会に対する問題意識、自己啓発・精神性の向上に関心が高く、実際の行動に移す人々」と定義し、2002年よりその割合を調査している。

そう、ロハスの本質は『その為に実際に行動に移す人々』である。自分の生活環境をそれっぽく整えることではない。あくまでも、『自分をそれに合わせて変える意識を持つこと』だと私は考える。もちろん、その為に必要な環境を整えることも選択する場合はあるだろうが、少なくとも「全戸駐車場付き」で無ければならないという事は無いと思う。都心に住むのであれば。

お弁当屋さんについては間違っているとまでは思わない。健康を考えて食べるものを考えて選んでいる人は、それはそれでロハスな人と言えるのかも知れないし。