みた、こと。きいた、こと。

合言葉はSite Seeing

フライト・オブ・フェニックス

フライト・オブ・フェニックス (特別編) [DVD]
今日見た映画じゃないんだけど、しばらく前に見たのを急にふと思い出したので書いておく。

砂漠に不時着した貨物機の乗組員達の生き残るための葛藤と、様々な障害に見舞われながらも脱出を試みるサバイバル活劇。

だと思う。簡単に解説すると。

面白かったか、面白くなかったかと二択でいえば「面白かった」んだけど、もう一度みたいかというと「いや別にそれはどっちでもいい」って感じの微妙なストーリー。いわゆるリアリティーに欠けている感じ。
どの辺りが欠けていたかというと、まず「水」。そして「燃料」。正確に言うと「エネルギー資源」。
そういう局地的状況に陥ったことはないし、そもそもそこまで「飛行機」に詳しい訳ではないので素人考えでしかないんだけど、あの飛行機の中に「8人程度の人間が数十日間生きていけるだけの水を確保していたとは思えない」。経過日数に関しては映画の中であえて述べられていなかったけれども、「飛行機を作り直すのに必要な時間が数日間とはとても思えない」ワケで。途中で雨が降ってきたが、雨を受ける仕組みを作っていたようにも見えないし、落雷でそれ所じゃないって感じだったし。
そして、飛行機が空を飛ぶのにはそれなりの強度が必要なワケで、溶接ならなにやらしなければならない。いろんな機材は最初から積んでいたようだから、溶接ぐらいは出来るかもという気になるが、溶接をするのだっていくら砂漠が暑いからといって勝手に鉄が溶ける訳じゃない。ガスなどの燃料が必要になる。溶接に使うようなガスを積んでいるとはとても思えない。そもそも、そんなガスを積んでいたら、不時着した時に機体が飛べないぐらいに壊れているんだから、その時に爆発炎上していても不思議はない。まぁ、それじゃストーリーは開始10分で終わっちゃうんだけど。
飛行機には航空燃料は積んでいたが、これを溶接に使う燃料にするのは流石にムチャがある。暴発どころの騒ぎじゃない。大爆発になるだろう。もちろん、ガスではなく電気溶接ということも考えられるが、何台もの溶接機を使えるようにするだけの強力な発電機(溶接機が1つだけなら飛行機を作るのに何日かかることか!)を積んでいたようには見えないし、積んでいたとしてもやはりその燃料は何を使ったんだろうという事になる。
言いたいことはもっともっとあるんだけど、とりあえずこのぐらいにしておきたい。

最後にどうしても気になったのは「砂に埋まった飛行機を掘り出すのに掛かった時間」がとても知りたい。1時間?それとも2時間?炎天下の中でそれはありえなくない?


ちなみに私は知らなかったんだが、この映画は1965年の映画のリメイクらしい。本当の評価はそちらを見てからの方が良かったかも知れない。