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世界の中心で、愛をさけぶ

世界の中心で、愛をさけぶ スペシャル・エディション [DVD]
たまたま台風が来ているこんな日に見た訳なんだけど、それ自体は特に狙ったわけでもなんでもなくて。
で、見た直後の感想というか一言を言わさせていただくと、

六畳間の中心で『恥ずい〜っ!』とさけんだ

ワケで。いや、マヂで。事実で。

正直に言うと「まともに見れなかった」だ。長澤まさみはかわいいし、世代的に理解できる昭和の時代の切ない純愛な感じもたまらない。いや、そのたまらなさが耐えられなかったです。一応、最後まで見ましたけど、途中から拷問に感じてました。もう、泣けるとかそういう以前の問題。それは作品の問題じゃなくて私個人の問題。恥ずい〜〜〜っ!!!

さて、ここからは率直な感想じゃなくてストーリーにかする突っ込みを。いつも通りに。ストーリーを知らなくていい人は読むの禁止。

婚約者の素性
同郷って事で意気投合して付きあったりして、婚約することになったのかもしれないけど、だとしても今まで共通の思い出人「亜紀ちゃん」との話は出なかったんだろうか。そして、だとするならば「あまりにも強引な運命的出会い」だし、話していたのだとすれば「四国まで行かなくてもいいんじゃなくね?」って気がしたわけで。
婚約までの心境
あんな風に過去をバリバリに引きずっている男がですよ?新しい恋を始めて婚約まで行っているという事実に何となく違和感を感じる。結局、最後のテープを聴いて始めて開放されるんだから、むしろその後で婚約する方が流れは自然だと思う。
婚約者捜索の旅
主人公はさ?婚約者が四国に行ったから自分も四国に行ったんだよね?なのに、自分の過去の思い出の地を順々に巡ったりしてさ?もう婚約者なんてどうでもいいよって感じの無視っぷり。いくらなんでももう少し気を使えよ!とか思った。マジで。
病院脱出計画
べつにいいよ?中学生までなら。でも、2人は高校生。いくらなんでもオーストラリアに行くのにパスポートが必要なことぐらいは知ってるでしょう?ましてや成績優秀な亜紀ちゃんなら。
瓶詰めの遺骨
最後のシーンで登場するわけで、ストーリー上の伏線もあったからそれほど違和感はなかったんだけど、最後のテープをあの場所で聞いて、しかもその表情的に「はじめて」聞いたっぽいのに、彼女の遺骨をポケットからさも今まで肌身離さず持ってましたぐらいの感覚で出してきたのは正直面食らった。それなら、作中に何度かポケットから出すシーンを入れておいて欲しかった。あれ、もしかしてあった?私が恥ずい〜っ!って叫んでる時に出てたのかな。(確認の為にもう一度見れるとは思えない)

純愛の要素として「時間経過」や「時間差のすれ違い」などの要素は必要不可欠な要素かもしれない。そういう意味で、カセットテープを使った時間差の恋愛物語というこの作品はある意味でとてもロマンチックだと思う。むしろ、HDDプレイヤーやシリコンオーディオがメインの現代において、将来的に同じような作品は果たして作れるのだろうか?という現実的な心配をしてしまったりもした。


でもこれ。なんか、小説を読みたい気になってきました。
今更?ですが。今頃?ですが。