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子ぎつねヘレン

子ぎつねヘレン [DVD]
前から見たかった映画。あまり深いことを考えないで言葉にするならば、とてもいい映画だと思う。

目も見えない、耳も聞こえない親のいない子ぎつねヘレンと、母親が海外出張でいない太一との出会いと成長のお話し、です。まぁ、有名なお話だから細かいところの説明は省きますけど。

春の北海道がまだちょっと寒く、短い夏を待ち望みたくなるような切ない映画でした。

ただ、この映画は面白かった反面、主人公の男の子のあまりの子供っぽい言動、行動には少々感動を通り越して、興ざめしてしまった部分もある。その割に言うセリフは逆に子供っぽくなかったりして、そのギャップに作られた世界感を感じてしまったり。

あと、男の子のお母さんのかなり自己中心的な行動・言動にも(作中でも地軸、自分を中心に回っているなどと揶揄されていたが)なんとなく素直に入り込めなかった。大人らしいセリフをはく事もあるが、ぶっちゃけ「太一はヘレンを育てたけど、ヘレンは太一を育てた」とか言ってた所は、「お母さんの幸せは太一の幸せ!とかいいながら、子供を置き去りにして一ヶ月も(仕事とはいえ)旅に勝手に出ていった自分はどうなんだよ!」と突っ込みたかった。反省の弁もなしに。そこが自分的には残念なところだった。

個人的にこの映画のMVPは多分、「ラブラドール・レトリバー」だと思った。あの絶妙のタイミングでのパン盗み食いやら匍匐前進やら。重要なシーンでちゃんとストーリーにからんできたり。ポイントポイントでの笑いを取っているのは彼だ。彼女かもしれないけど。ある意味でヘレンや太一君たちより主役をはってました。


どうでもいいが、この映画を見て「自分でパンを焼いてみたいな〜」とか思ったことは内緒だ。まぁ、そこまで時間が無いからやらないだろうけど。今のところは。

って、「ヘレン」の話しが殆ど無いところはレビューとしてどうなんだろうか。どうなんだろうか。