みた、こと。きいた、こと。

合言葉はSite Seeing

良い子は外で遊べ。Wii。

Wii【メーカー生産終了】
というワケで『Wii』。私の場合はTVも無いのに勢いで買ってしまった訳だが、やっぱり出来るレポートは早めに上げておこうと思う。勢いで。鉄は熱いうちに打て。ウィ〜、マドマ〜ゼル。

さて、正直に言えばWiiは良く出来ていると思う。今までの任天堂のゲーム機は『見た目よりも軽い』というイメージが強かったが、このWiiに関しては『見た目以上に中身が詰まっている』という印象が強い。箱から出した時の重量感はなかなかのものだ。
というより、安くする為に既に確立している既存の技術を詰め込むことで無理の無い設計になったのではないかと思う。逆に言えば、今までなら独自路線で行く所を、

  • メモリーカードは「SD Card」
  • コントローラーは「Bluetooth
  • 通信手段は「IEEE802.11b/g」
  • 拡張端子は「USB2.0

とまぁ、それぞれ何年も前からあるような、コレだけみると最近のパソコンと変わらないような仕様である。事実、既に無線LAN環境が家に構築されている人(特にBUFFALOとNECの無線ルータはボタン1つで認証できる)は、そのままネットワークに繋ぐ事が出来る。

だが、問題が全く無い訳ではない。いや、むしろ致命的とも言える問題がある。リモコンが飛ぶとか飛ばないとかの話しではない。それは、「Wiiは昼間遊べない」ということだ。

Wiiは昼間遊べない

Wiiのコントローラーには秘密がある。実は「カメラ」を内蔵しているのだ。ちょっとその話しをしておきたい。
さて、私達が普通TVのリモコンを使う時、リモコンの先にある黒い部分から赤外線が出ているということは、殆どの人が知っているであろう。Wiiリモコンにも同じように先端に黒い部分がある。最初、私はそれを赤外線の発信機だと思ったのだが、実は逆だった。受信機の代わりとなるカメラが内蔵されているのだ。
TV側に「センサーバー」と呼ばれる機械を取り付ける。この機械の両端から光が出ており、その光をリモコンが捉えることで、Wiiリモコンは「TVとの左右、上下の相対位置」を測るのだ。
だが、このカメラは太陽の光に弱い。なので、南向きの暖かい部屋でプレイをすると、部屋のアチコチで乱反射した太陽の光をリモコンがセンサーバーと勘違いして誤動作をするのだ。これは結構致命的なほどにイライラする。
極端な話、昼間にWiiで遊ぶためには「部屋の中を暗く」しなければならない。普通のカーテンではなく、遮光カーテンで無ければならない。だからWiiはこう言っているんだと思う。

昼間は外で遊べ。夜はWiiで遊べ。

たぶん、そういうことだと思う。

Wiiリモコンは電池食い

WiiリモコンはTVのリモコンとは明らかに違う。TVのリモコンは電池を入れたら「あれ?前に入れたのいつだっけ」ってぐらい長い期間使うことが出来る。
だが、Wiiリモコンは「何も動かしていなくてもWiiと通信」を行っている。また、前述の通りカメラでセンサーバーを常に探している。調べてみると、Wiiリモコンの電池寿命は「30時間ほど」だそうだ。ゲームは一日一時間といっても、それは一人の人の話で、家族全員で交代しながらプレイをしたら。仮に3人家族で1日3時間とすると、半月も経たずに電池が無くなる事になる。これは、かなりの電池食いといえる。ましてや、家族で2つ3つのWiiリモコンを持っていたら、どんどん電池を消費していってしまう。
任天堂は「アルカリ乾電池」の使用を推奨している*1 が、充電型でなければ子供のおもちゃにしておくにはちょっとコスト高になりそうだ。

初期設定の敷居

はじめてのWiiパック (Wiiリモコン同梱)
Wiiが立ち上がると直ぐに『初期設定画面』が表示され、センサーバーの位置や日付、時間などを入力しなければならない。しかし、この操作がとにかく辛い。というのも、『Wiiリモコンを上下左右に動かして操作しなければならない』からだ。折角付いている十字カーソルは一切使えない。
この画面を設定する人は十中八九初めて買った人なワケだから、Wiiリモコンの操作に慣れていないハズである。それを練習させるためのソフトが『はじめてのWii』であり、これをしていない人にとっては何が何だか判らないままWiiリモコンの使い勝手で四苦八苦する。(まぁ、単純に慣れるものだとしても、だ)
日付や時間はまだ許せるが、一番許せなかったのは『ニックネームの登録』だ。ニックネームとは、『Wii本体につける名前』である。自分の名前ではない。だがしかす、これは初期値が入っていない。
通信を行う上で端末名が必要だということは判るが、この入力はWiiリモコンに慣れていない人にとってはかなりの敷居の高さとなる。ぶっちゃけ、私は投げ出そうとした。うぜぇぇぇ!って。
この入力方法についても、もう一言ある。

キーボード

Wiiには『ソフトウェアキーボード』が付いている。これを使うことでWiiリモコンだけで入力できるのだ。
しかし、これが前述の通りWiiリモコンを上下左右に動かしながら入力するのでとても大変なのである。十字キーを使わせてくれ!と思う。ただし、携帯電話と同様の入力方法もある(ボタンが少ない分、カーソルの当て方が楽)のでそちらの方がスピーディーに入力できる人も居るだろう。
だが、あえてさらに言わせていただくと『Bボタンで一文字消すって出来なかったのか?』である。1文字づつ入力するのは『Aボタン』だってことは直ぐに判る。でも、押すボタンの位置がズレたのに消すためには『バックスペースボタン』まで一旦、カーソルを動かさなくてはならない。慣れていないが故に、なんど同じ間違いを繰り返したことか!せめて、Bボタンが1文字クリアに対応していれば、カーソルの位置を殆ど変える事無く入力を続けることが出来たのに、と思う。


Wii Sports
まだ、本格的に遊んでいないが、まずはこの辺りの事が気になった。折角買った『WiiSports』は早くやりたいので、TVの調達を今後は優先したいと思います。

*1:充電式のニッケル水素電池を使う場合は注意してねと書いてあって、NGとは言ってない。