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掃除機の消費電力

以前、『冷蔵庫の消費電力の話』*1を書いた。そんな話を会社でしていて、『掃除機の消費電力』も話題になったので、ちょっと触れておこうと思う。

私が電気屋さんでアルバイトしていた頃の掃除機は『250W』と書かれている程度のものが上限だったが、今では『600W』なんて書いてあるものが普通にある。

さて、この数字だが(日本の場合)『吸込仕事率』を表している。率なのに消費電力と同じ『W(ワット)』を使うの?と思われるだろう。実際、誤解している人も多いと思う。

ちなみに、吸込仕事率とは、

吸込仕事率(W)
=真空度(Pa) × 風量(m3/min) × 0.01666(定数)

で計算された値です。真空度が高い方が『重いゴミを吸込みやすく*2』なり、風量が多い方が『周りの軽いゴミを吸込みやすく*3』なります。ま、単純にはそういうことです。*4

では、実際の消費電力は?というと、吸込み仕事率が600Wクラスの掃除機の場合、概ね『消費電力=1000W』です。もちろん、この消費電力は「最大パワー」の場合ですが。

数字だけじゃ具体性が無いので一回の掃除代にしてみます。

消費電力1000Wの掃除機を30分使った電気代
掃除機の電気代
=1000W × (30分÷1時間) × 基本単価 (21円/1kWh)
=10.5円(税込)

まぁ、この金額をどう捕らえるか?って所ではありますが。30分フルパワーでいることは無いと思いますし、逆にスイッチをつけたり消したりすると余計に電気代がかかったりしますし。


さて、問題です。

毎日のようにあちこちでエコが叫ばれるこの世の中。地球に優しい選択は以下の内のどちらでしょう?
  1. 毎日、部屋の隅々まで小まめに掃除機を掛ける
  2. 掃除をしない

もちろん冗談ですが。

*1:冷蔵庫の消費電力:過去記事→id:kenbot3:20061030:1162181507

*2:布団圧縮袋からどれだけ空気が吸いだせるパワーを持っているかとも言えるかも知れません。

*3:同じ大きさの布団圧縮袋から同じ量の空気を抜く時間が短くなるとって考えればいいかな?

*4:しかし、吸込み仕事率は性能評価に対する一指標でしかありません。