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天使と悪魔

天使と悪魔 (上) (角川文庫)
この日記で『天使』って単語を検索してみた。
・・・2件しかヒットしなかった。
この日記で『悪魔』って単語を検索してみた。
・・・2件しかヒットしなかった。
そんなバカな!『天使の様な笑顔で悪魔的な頭脳を持つこの俺』が、自分の日記に『天使』も『悪魔』も書いて来なかったなんて!
信じられねぇ。この際一気に両方登録してやる!
って事で、この本を買ってきた。

・・・そんな、ワケはない。
ま、本気にする人はいないだろうけど、本当のことを言えば前に、『ダ・ヴィンチ・コード』を読み終えた時*1、『この人(ダン・ブラウン)の作品はみんな面白いですよ』と言われたんで、いつか全部読んでやろうと思っていたら、他のは全部ハリーポッター並に重いハードカバーだったので、通勤電車で読むのはもう歳だしダメだな〜なんて思っていたら、シリーズの前作にあたる『悪魔と天使』が突然文庫版で売りに出ていたので、早速買って、この所暫らくおとなし〜く読んでいた。主に電車の中で。ってのが真相だ。*2

・・・前置きながっ。


さて。本当はいろいろと書きたいことがある訳なんだけど、この際だからとりあえず『ダ・ヴィンチ・コードより面白いかも知れんね』ってコトだけを言っておきたい。
実は上・中・下の3巻ある中で、最初の上巻を読んでいた時はそれほど面白いと思えなかった。でも、2巻目も中盤あたりから段々と盛り上がってきて、ラストは畳み掛けるように次々と大変なことが起こる。この盛り上がりは『ダ・ヴィンチ・コード』には無かった気がする。
それはたぶん、『英語の言葉遊びによる謎解き』は日本人にはあまり向かないからなんだろう。それに比べて、本作はそういうところはあまり無い。言葉遊びは、自分が気付かないと負けた気がするが、美術品に関するウンチクうんぬんとかは、流石に『知るわけねぇし』って感じで、頭はあまり使わないから、ライトに楽しめてしまう。


まぁ、個人的にはコチラの作品の方が娯楽的小説としては面白いと思った次第。適度にウソっぽい(フィクションを感じさせる)展開も読み易くしていると思うし。中には『いや、俺でも気付くからそれ』とか『この人なら気付いていいんとちゃうん?』って程度のストーリー展開があったりもするけど、そこら辺は流しちゃえるぐらいのお手軽さはいいと思う。個人的には順序的にはやはりコチラから読むことをお奨めします。その方が若しかするとキャラクター像も含めてスッキリするかもしれない。


・・・。


しかし、それはともかくとして『次回作までの間に、今作のヒロインとの関係はどうなっちゃったの?』ってところが正直なところだ。*3

っていうか、『天使の様な笑顔で悪魔的な頭脳を持っていたのは、主人公のお前か!』ってコトですな。俺じゃなくて。それは間違いない。

*1:ダ・ヴィンチ・コード:過去記事→id:kenbot3:20060506:p1

*2:で、やっぱり2周目に今朝から突入している。

*3:まぁ、既に次回作があるという点で、ある程度のエンディングは予想できているだろうという所で、ちょっとネタバレ的に書いてみたりして。