みた、こと。きいた、こと。

合言葉はSite Seeing

えんげる。

『うちはダンナが一番エンゲル係数高いのよ』

という会話を時々聞く。別にダンナだけじゃなくて子供って事もあるし。しかし、私達が子供の頃に習った使い方から考えると、この言い回しはおかしい。そう、その数字の意味は『貧乏の指標』だったハズだ。

辞書を引けば『エンゲル係数』の意味は『生活費(出費)に占める食費の割合』と出てくる。これだけを考えれば私達が習ったときの意味が間違っている訳ではない。しかし、個人の生活レベルは個々に多様化をとげ、どこにお金をかけるかの価値観は既に当時と明らかに違うスタイルが形成されてしまっている。そして、いつの間にかこの言葉の使われ方は形を変え『大飯喰らい』と同義となっている。ただし、元の定義だけを考えればこれも間違っているとは言えない。

別に家計簿をつけているワケではないので、自分のエンゲル係数がどれぐらいかは判らない。だが、その数字が高いからと言って不幸とは限らないし、逆に低いからと言って幸せであるとは限らない。

冒頭の発言も、そこに喜びがこめられている場合には、今までとは逆に『幸福の度合い』を現していると言えるかもしれない。