みた、こと。きいた、こと。

合言葉はSite Seeing

辺境警備

辺境警備―決定版 (1) (Asuka comics DX)
クリスマスとも映画とも関係ないんだけど、納戸で見つけたので書いてみる。私のお気に入りのコレクションの一つだ。紫堂恭子の代表作。といっても、第1話は1988年だっていうから、もうすぐ18年ぐらい前の作品ってことになる。改めて読んでみたけど、やっぱりいい作品だと思う。

この作品の良さをどうやったら伝えられるのかは、なかなか難しい。しかし、判りやすく言うならば「今のマンガには無い純朴さ」かな。だからといって単純な話というワケではない。それぞれのキャラクターにはいろいろな個性と味があり、それぞれが個性豊かにストーリーを織り成している。

いや、もう一つ言えることがあった。「緻密で独特な世界観」だ。作者の中にシッカリと構成された世界観がそこにあるので、キャラクターがハチャメチャな事をしているようで、全体を通して無駄な部分が殆ど無い。それどころか読んでいる内に、隊長さんや神官さんという特定のキャラクターに対してだけではなく、この世界そのものに魅かれていくことが判る。

グラン・ローヴァ物語―決定版 (1) (Asuka comics DX)
基本的にこの人の作品は好きだが、「辺境警備」でこの世界観に興味を持ったら、ぜひ「グラン・ローヴァ物語」もあわせて読むことをお薦めします。両作品は時代こそ違う物の、同じ世界感で作られています。こっちも続けて読むことで、よりこの物語の世界が好きになると思います。もっとも、私個人的にはこっちの作品は「デシ」と「ダシ」が一番好きだからですが。え?怪しいでし?何か隠しているだし?

・・・訂正するでし。「イリューシアがかわいいから!」だし。