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合言葉はSite Seeing

擬人化の限界

昨日、家に帰ってからいつも通りにパソコンを立ち上げて何気なく使っている時にふと自分とこのPCとの関係が普通じゃない?って事に気が付いた。実は、私が家で使っているPCは会社で仕事に使っているものと同じ物だからである。

そもそも自分用のパソコンがない。昔はあったんだが、諸事情*1で買えない内にパフォーマンス不足が深刻になり、実用に耐えられなくなっていった。そんな頃、社外常駐が確固たるものになり、上司に無理を言って作業用にノートPCを手配してもらった。

社外常駐という事情ではパソコンを置いて帰ることも出来ず、基本的に毎日持ち歩いた。そして、環境が整っていくにしたがい、自宅において利用するPCがどちらになって言ったかは、あえて語る必要がなく必然的な結果として1つに絞られていった。


朝、起きるとまずパソコンに電源を入れる。会社に行く前にネットをチェックするためだ。

通勤時間中も一緒に出勤し、会社に着くとまた立ち上げて仕事が始まる。会社にいる時間は日によって違うが、12時間近くは共にする。

帰りの通勤時間も一緒にであり、家に着くとまた立ち上げてネットのチェックが始まる。TVを見ていなければ寝るまで続く。


人には「肌身離さず身に着けているモノ」がそれぞれいくつか存在する。貴重品である財布や腕時計はもちろん、携帯電話も最近では持っていない時間の方が少ない。だが、「見つめている時間」という事を考えると、これらは常に見ている訳ではない。しかし、私のPCの場合は違う。もう、基本的に見つめている、いや「見詰め合っている」と言っても過言ではないかもしれない。

私のイメージを具象化し、私の声を代弁してまでくれる。もう、アシスタントというよりもパートナーとか恋人に近いのではないだろうか?という程の時間と意識の共有っぷりである。財布に恋人の写真を入れているどころの騒ぎではない。

よし、こうなったらコイツに名前を付けてやる事にしよう。やっぱり女性っぽい名前がいいから「○○子」ってのがいいか。そうだな、ThinkPad だから「Thinko」ってのはどうか。


・・・Thinko・・・。


今までの話はなかったことにしよう。これからも君は僕のアシスタントだ。な、ThinkPadくん。

*1:諸事情というと聞こえがいいが、基本的には単に金欠。