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ダンテズ・ピーク

ダンテズ・ピーク [DVD]
まだ私が若かった頃、デート気分で会社の帰りに映画館に寄ったことがある。といっても実際はデートじゃなくて「グループに女性もいただけ」程度のことで見終わった後にそのまま居酒屋コースで映画をネタに盛り上がって!なんてのが定番だった。あの頃は若かったなぁ〜などと感傷に浸りつつ、その頃に見た映画を書いておきたい。

この映画を見た当時、パニック映画と呼ばれるジャンルが大人気で、なにやらそんな感じでたくさん見た気がするんだが、今考えると「火山の爆発」よりも怖いのは「女性の爆発」だよな〜などと思ったりする。もうね、だれも止められない。

という話しを期待した人には悪いんだが、それは別の機会においておいてまずはストーリー。

地質調査学者の主人公が、休火山ダンテズ・ピーク」の調査に向かった。壮大で美しい景観をもつその山は多数の人々が訪れる観光地になっていたが、調査をすすめて行くうちに山が眠りから覚めようとしていることに気付く。だが、村人たちはそんな彼の意見に耳を貸さず、そしてある時大噴火が起こったのだ!

って感じ。もう基本的にはコレでOKだと思う。火山が噴火しちゃった後はもう見てのお楽しみ!って感じだと思うから。数あるパニック映画の中でも一応筋道だっているし、ラストまでの伏線もしっかりしていたと思う。個人的に気になる細かいところを除けば結構おもしろかったと思っている。*1

でも、この映画には2つの問題点がある。そのうちの1つは「タイトル」だ。今日ここに記事を書くにあたり、この映画のタイトルを思い出すのに結構時間がかかったのだ。というよりまず「ボルケーノ」とゴッチャになるのだ。タイトル的には被らないんだけど「溶岩」と「パニック」という点でどうしてもタイトルのインパクトはボルケーノに負けている。これはなんか不利である。

あと、自然災害の規模の割りに被害状況がいまいち軽く感じられてしまうところである。もちろん、映像の端々ですごい衝撃的なシーンもたくさんあるんだけど、いわゆる災害の悲壮感の様なものがあまり感じられない。これはハリウッドのパニック映画によくあるパターンともいえるのかもしれないが、見終わった後で「助かってよかったね」で終わってしまうことが多く、その後の「復興が大変だ」という感じがどうも見れないのである。


でもまぁ、後者の方の問題は微々たる物かもしれない。むしろ、火山が噴火するまでの状況をシッカリと説明するのに時間を割いた結果なのかもしれないし*2。逆に言えば、ワケもわからずいきなり噴火するよりは納得感も高いし、なにより火山が予知できていたという事で「いつ噴火するの?」というドキドキ感を楽しむ映画なのかもしれない。


で、冒頭の話の続きなんだが、火山の噴火はまだ予知できるだけましだよね。予知できないもん。え?何の話かハッキリ言えって。いやいやいや。いやいやいやいや・・・。

*1:もう、かなり昔なのでうろ覚えだけど。

*2:この映画、見ると結構勉強になる。火山活動って噴火だけじゃなくていろいろな予兆があることとか。うーん、ディスカバリー。