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合言葉はSite Seeing

最終兵器彼女

最終兵器彼女 vol.1 通常版 [DVD]
実は、原作も読みたくて仕方がないんだが、諸事情によって買えなかったこの通称「サイカノ」。もしも自分の彼女が街を一瞬で消滅させられるほどの破壊力を持った「最終兵器」だったら?というハチャメチャで、普通では「リアリティーがない」と一蹴させられそうな設定のこの作品だが、そんなリアリティーさはこの作品ではどうでもいい世界なのだ。求めるべきリアリティーはそこにはなく、心と身体のバランスを求めようと苦悩する高校生たちの青春の物語でしかないのだから。

そして最後に感じたのは、「これは女性が見た方がいいんじゃないか?」という感想だった。

まぁ、ストーリーや解釈などに関しては、数多あるファンサイトできっと語りつくされているだろうから、私が書く必要は無いワケです。というワケで、やっぱり独り言的にダラダラと書いてみたり。

そもそも高校生たちが主人公なので「何で戦争しているのか」とかいう政治的なことはぜんぜん語られない。でも、それでいい。だって普通の高校生なんだもん。もっと他にいろいろと考えることややることが一杯あって忙しいんだもんと割り切ってある所はむしろ凄いことだと思う。

普通、やっぱりその背景となる物事というものを「世界観」という事場で緻密に設計することが大事と思われがちだし、実際にそうした作品の方がしていない作品よりも良質である事は多い。でも、この作品に関しては「なんだかよく判らないけど」という事そのものがとてもシッカリとした世界観であることが特徴なのかもしれない。

そのよく判らない「自らが今、置かれている状況」から「大人の事情的な世界の中」で翻弄されるように生きていく彼らの姿がなんとも切ないラブストーリーだ。後戻り出来ない、でも吹っ切れない彼らの気持ちは痛いほど判る気がする。


昨日、この作品を通しで見て一晩かなりいろいろと考え込んでしまった。そして冒頭にも書いたが「この作品は誰が見るべきなんだろう?」とふと思い、「一般の女性たちが見た方がいいんじゃないだろうか?」という結論に達した。*1

なんとなく絵的にもタイトル的にも一般の人からは敬遠されがちな感じがするが、語られているテーマそのものは「2人が一緒に過ごす時間の大切さ」や「お互いを信頼・理解しあう気持ち」だと思う。視点としてはシュウジという男性側の側面から描いているが、だからといって女性が見てもつまらないとは思わない。むしろ、「男の子は女の子ほど恋愛に苦しんでいない」とか「男ってやーね」と思っているような女性ほど見た方がいいと思う。

ラストに関してはあえて何も言わない。最終兵器である所の彼女とその彼がたどり着くべき2人の終着点はおのずと判ることだろう・・・。*2


ヒロインであり主人公の彼女であり、最終兵器である所の「ちせ」は、とてもかわいい。まるで妹のように頼りないところがあり、自分が兵器である事に苦悩する姿は、見ていてコチラもつらくなってくる。

ちせは口癖で「ごめんなさい」を良く使う。世の女性の中にはこういう人を見るとイライラとする人もいるんだと思う。でも、それは決して弱いからではないという事に気が付くべきではないだろうか。彼女の座右の銘は「強くなりたい」だという。人に謝る事は弱さなんだろうか、逆に人に謝らないことは強さなんだろうか。それは違うと思う。それぞれの登場人物の「強さと弱さ」を考えてみた時、決して軽い内容の作品ではないなと感じられた。


さて、実は見終わってから気付いたんだが、このTVシリーズの監督:加瀬充子さんは「機動戦士ガンダム第08MS小隊」と関係が合ったらしい。劇場版である「ミラーズ・レポート」でも監督をされているそうだ。偶然だけど、一応気付いたことって事で。

*1:そういえばこれ、来年の2月ぐらいに実写で映画化するんですよね?それはどうかな〜とか思ってみたりしてますが。ヒロインが前田亜季ってのはちょっと期待できるかも?ですが。

*2:特にラストは原作とは異なると聞いているので、やっぱりどうにかして単行本を買おうかな〜とか苦悩中。