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合言葉はSite Seeing

ら・し・さ。

私たちは普段の会話の中で、よく「らしい」という言葉を口にする。
例えば友人と会話をしている時に「あはは、それはあの人らしいなぁ〜」等という場面がある。この時の「らしい」って何なんだろう。

だからなんとなく Yahoo!辞書 で「らしい」を調べてみた。

らし・い

  1. 名詞に付いて、…としての資質を十分に備えている、…と呼ぶにふさわしい、などの意を表す。
    • 「男―・い男」「春―・い陽気」「人間―・い生活」
  2. 名詞、形容詞・形容動詞の語幹、副詞などに付いて、…という気持ちを起こさせる、…と感じられる、などの意を表す。
    • 「ばか―・い」「愛―・い」「汚―・い」「わざと―・い」

という事は、主に前者の意味だろう。

「名詞について」とある。つまり、「らしい」の前に着くのはそれを「イメージ出来る対象となる物」だ。イメージ出来る対象。他とは違うハッキリと明確なイメージがあるという事なんだろう。

「男」の逆は「女」である。それぞれ違うハッキリとした明確なイメージがある。
例文に書かれている他の「春」や「人間」にも他と区別できるしっかりとした明確なイメージがある。冒頭に書いた「あの人らしい」というのも、自分を含めた他の誰とも違う「あの人」という明確な個性がイメージ出来るという事になる。


「自分らしく」


自分らしいという事は、他の誰とも違う自分という個性を明確に持つことである。「私、いっつも誰かに影響されて流されちゃうんだよね」という人がいたとする。でも、それも実は「自分らしい個性の1つ」であると考えられる。「流されちゃう個性」である。逆に「誰にも惑わされない個性」というのもある訳で。


そしてそれは「褒め言葉」なんじゃないだろうか。


自分とは違うという「あの人らしさ」を「あの人ならそうするよ」と考えられるようになった時、その人の個性を受け入れられたことになる。そして相手も同じ様に私の事を受け入れてくれた時、それぞれの関係はシッカリとしたものになるのではないだろうか。それは「信頼」という言葉でも呼べるのかもしれない。かも、しれない。


では、「自分らしさ」って何だろう。それは、自分ではなかなか気付かないものだったりする。でも、誰かに「貴方らしいね」と言われたとき、それは「貴方であるという事の褒め言葉」だと考えればいい。