みた、こと。きいた、こと。

合言葉はSite Seeing

ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ

ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ [DVD]
別にそういう趣味があるワケじゃないんだけど、3日続けてソレっぽいのを紹介する。でもそれぞれコンセプトもテーマも違う。この映画は一言で説明すれば「性転換手術を受けたロック歌手の魂の物語」だ。これがかなり、切ない。

私は音楽に詳しい訳じゃないので、この歌手が歌っている歌がどういうジャンルだったりするのか?とか、うまいのか?とかいまいち良く判らない。でも「人は自分の失った片割れを探して生きているんだ」という歌詞を聞いて、胸を打たれた思いだったしそれが今でも忘れられない。

映画のストーリーは結構重い。主人公は複雑な事情により性転換手術をした。しかし、手術の失敗により「1インチ残ってしまった」のだ。何が?ナニが。中途半端に残ってしまった彼は、心の叫びを歌うのだった。

と書くと、やたらと「ナニ?それ」とか「えーっ、興味ない」とか思われそうな内容だ。これに関しては実際私もそう思ってしまったし、自分の文才のなさにちょっとガックリきてしまう。違うんだよな、そうじゃないんだよストーリーは!と言いたくなる。でも、1回しか見ていないにもかかわらず未だに印象深く残っているのは、やはり心に訴える何かがこの映画にはあったんだと思う。

映像的に派手な部分とかもあまりないし、むしろ淡々とロック歌手の生活を映し出す手法に古臭い感じもしたが、この映画は度派手に映画館で見るよりも、DVDで心を落ち着けて見る方がいいんじゃないかと思った。中途半端な位置にいる主人公の心の叫びは、男性にも女性にも訴えるものがあったような気がする。

    • -

余談だが「ヘドウィグ」と聞いて「ハリー・ポッター」を思い出した人もいるかもしれない。そもそも関係あるのかないのか?は知らないが、この映画を見た後にハリポタを読むと、時々イメージが被る。ちょっと困った事態だ。とはいえ主要キャラクターじゃなくて本当に良かった。もし、「ハーマイオニー・アンド・アングリーインチ」なんてタイトルだったら・・・今頃私は困っていたかもしれない。:p