みた、こと。きいた、こと。

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購入いろいろ顛末期(後編)

家に帰ってからが大変だった。それをココに書き出すと、たぶんこのネタは「前後編」では終わらず、少なくとも「ロード・オブ・ザ・リング」に次ぐ壮大なスケールで描かれることになるだろう。そして、フロドは指輪を捨てに行ったが、私の場合は捨てられたのは見積書の方だった。あぁぁ・・・。

しかし、話が経ち消えたわけではなかった。この日、改めて壊れたブーツをちゃんと修理に出しに行ったのだった。バックルの部品を交換すれば終わると思っていたそれは、実際にはメーカー修理となってしまうとの事で、大体2週間ぐらいは掛かるだろう、との事だった。しかし、劣化が原因だったとすれば他のバックルもヤバイ可能性があるので、ついでに交換が必要か見積もりを出してくれとお願いした。これで、1月末〜2月頭というパウダースノー降りまくり〜なスキーのトップシーズンが滑れないことになってしまった。ただでさえ今年は暖冬でスタートが遅く、短いと噂されているスキーシーズン。皮肉なことに暖冬の影響で降り始めた年末ぐらいから雪の量は例年よりはるかに多く質がいいとも言われている。そんなベストシーズンな時期に滑りにいけないなんて!!!


この後、話は急展開を告げる。昨日は1人でお店に向かった私だったが、この日は2人で出陣となった。ただし、同じお店で買うのではなく『違うお店でも同じ話を聞いて、私が納得いったら考える』という条件になった。フロドが滅びの山に捨てた見積書は取り返せないが、心には焼き付けてある。無駄にはならない。

そして、品揃えも豊富な別なお店に行き、昨日と同じ様に私は話を進めた。あえて、前日聞いたことなど口に出さず、お店の人のいう事を良く聞くようにしていた。すると驚くべきことに、全くといっていいほど同じ様な商品構成で話を進めてくる店員さん。不思議なこともあるものだが、そのおかげで「昨日私が聞いてきたこと」は強力な後押しによって裏付けが取れたのだった。

雪のちらつく都会の夜、既に閉店の時間を大幅に過ぎたお店の中に居座り続け、シャッターの閉じかけたお店のドアを出た時には、私の両手には「板とブーツ」のセットが握り締められていたのだった。

あとは来週天気がいいことを、願うばかりである。