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パスタのゆで方

味の種類も豊富ならば、量も調整しやすいと、今や家庭の定番メニューの一つ、パスタ。パスタに限らず、素麺や冷麦をゆでる時も同じだが、こんな失敗をしている方はいないだろうか。

「なんか、くっついちゃうんだよね。麺同士とか、鍋の底にとか」

これ、実はものすごく簡単なコツがある。「かき混ぜればいいんでしょ?」というのはもちろん「正解」なんだが、重要なのは「いつ混ぜるか」なのであり、「適当」ではダメなのだ。


さて、話が少し変わるがお風呂でこんな経験をしたことはないだろうか。ザブンと湯船に浸かり、「はーっ、さいこーっ」と冷えた体を温める。じっくりとお湯に浸かって体が温まってきた頃に、「さてと体でも洗うか!」と、湯船から出ようとすると、いままで動かさなかった足の裏やお尻、そして背中が浴槽に吸盤の様に"何故か"ピタリと張り付いて、ベリリと剥がす事になり「いてて、あれ?」と思うことだ。

普段、何気なくやってしまっているので気が付かないという人もいるかもしれない。また、湯船に入る時は必ず徹底的に体を洗ってから入る!という人はそんな経験はないかもしれない。でも、もし「あぁ、そう言えばそんな事あるかも?」と思う方は、「なんでだろう?」と考えませんでした?実は、それがパスタの茹でる時の話と関係あるのです。


人の体はお風呂に入るとフヤケます。指先が皺くちゃになるのはそれが原因。温泉だと濃度の関係とかでならないんですけど、いまはお家のお風呂の話。では、そのフヤケる為の水分はどこから入るのか?といえば、もちろん肌から直接。お湯に体を入れた瞬間は肌は水分に覆われる。濡れないなんて事は "ありえない"。

その段階から肌は水分を吸収し始めるのだが、その肌が浴槽と密着しているとどうなるのか?水が入り込めない部分の肌は、表面にわずかについた水分を吸収してしまう。そうするとなんとそこにあった水分が無くなってしまい、いわば真空に近い状態となる。これが、張り付きの原因だ。


さて、気が付いていただけただろうか。普通に売っているパスタは「乾麺」である。お湯に入れた瞬間から水分の吸収が始まる。その麺と麺が密着していたり、底に沈んだままの状態になっていると・・・。そう、張り付いてしまうのだ。原因は同じ。

という訳で、私の経験から言わさせていただければ、パスタの場合は「麺を入れた直後から30秒ぐらいまではかき混ぜる手を緩めない」ことが大事なのだ。それ以降は麺の急激な水分吸収は終わるので、そう簡単には張り付かなくなる。あとは、時々思い出したように泳がせれば良いので、味付け用のソース作りなんかに手を出していてもいい。麺がくっついちゃうんだよな〜という人は、入れた直後に手を抜いていないか、確認してみて欲しい。


何事も、最初が肝心。って事だ。

アディオス!