みた、こと。きいた、こと。

合言葉はSite Seeing

3連休中日。

1日目のキャンプ自体はとても楽しい物だった。もっとも、キャンプ場には私たち(友人1組含め)の他には誰も利用者がいなかったという点で、かなりのんびりとしたものになったというのも理由のひとつだ。

誰もいないキャンプ場では、時間の経過を周りの人たちから感じ取る事が出来なかったため、楽しく弾んだ会話と共に時間はあっという間に過ぎ去ってゆき、気が付くと既に深夜の1時近くなっていた。

暖房で温まったタープから出て、寝るために車に移動しようと一歩外に出れば、そこには真冬の星空が驚く程鮮明に広がっていた。口をポカンと開けたまま、瞬く星を眺めていたら、1つだが流れ星も見れた。いつか、夜空の星座を語れるようになりたいと、ちょっと真剣に思ってしまった。今度、星座表でも買ってこよう。

そして、車の中で眠りについた。


・・・。


何時間ぐらい眠っただろうか。車が揺れた気がして、目が覚めてしまった。車内の温度もかなり下がっているようだ、寝袋の中でも外気の肌寒さを背中と足先に感じる。耳を澄ますまでも無く、車外では強風が暴れているのを感じる事が出来た。

タープはしっかりと地面に打ちつけたハズだが大丈夫だろうか。そもそも、夕食で使ったお皿や鍋は外に干したままじゃなかったか?でも、今から外に出るのは寒いし、車の中なら少なくとも我が身は安全だろう、、、と後ろ向きに考え、寝袋から出るのを躊躇ってしまった。

その後、何度か眠りにつきながらも深くは眠る事が出来ず、車が揺れるたびに目を覚ましては、同じ事を考えてもんもんと朝まで過ごした。


・・・。


朝、早めにセットした目覚ましが鳴るのを聞き、仕方なく起きる。事態は全く好転せずに車外では強風がまだ暴れまわっている。恐る恐るドアを開け、外に出てみた。タープが破けそうなほど撓んでいた。それほどすごい風でした。というか、地面に打ち付けてあったロープの内、一つが解けてタープの中にあったクーラボックスを弾き飛ばしていた。とんでもない事になっていた。

朝食をとっている間に、事態が好転しないかぼんやり考えていたが、結局は戦局は一向に変わらないまま、撤収の時間を迎えてしまった。もう、命懸け。下手にペグ(杭)を外したら、今はしっかりと立っているタープのバランスが崩れ、一気に崩壊・飛んでいってしまうんじゃないか?と、ヒヤヒヤ、ドキドキの「黒ひげ危機一髪」状態。あっちは刺す方だが、こちらは抜く方。飛んでいくのは一緒かもしれない。


そんな訳で、楽しかった夜に続き、スリルの朝を迎えたキャンプは、なんとか無事に終わる事が出来ました。あぁ、凄かった。

で、サイトを畳んで今日は別な場所に移動。伊豆半島でもう一泊します。キャンプはしませんけど。