みた、こと。きいた、こと。

合言葉はSite Seeing

3連休初日。

朝の4時半。荷物も積んで準備完了。

昨晩の悲しい出来事にも耐え、殆どの荷物は夜の内に台車でゴロゴロと積み込みを終えておいたのだが、基本的に食料と衣料品関係は当日積み込みとなる。これはまぁ、仕方の無いことだがコレだけでも結構時間をとられたりする。遊びというのは、何かと時間の掛かるものなのだ。

そんな訳で予定していた時間通りに出発する事が出来たのだが、この後直ぐに事態は暗転する。お腹が痛くなってきたのだ。


我が家の場合、車で出掛ける殆どのケースは「朝食は車内でとる」。それも「運転中」にだ。それは食事をしている時間も移動時間にしなければもったいないという判断からだが、時と場合によってはコレが致命的な状態に陥ることもある。汚い話で申し訳ないが、トイレの利用可否だ。

家でご飯を食べていれば、トイレに行くのは問題が無いのだが、車内となればトイレは存在などしない。ましてや、高速道路に乗ってしまえば、トイレの存在は区間によっては何十キロも利用できない状態になる訳で、こうなると食事を車内でとった事が諸刃の剣となり、我が身に襲い掛かってくることに成る。

そしてこの日、その緊急事態が起きてしまった。


まだ早朝の起き抜けに朝食のおにぎりを食べた事がよくなかったらしい。直ぐにキリキリと胃が捩れるような痛みに襲われた。イタタタタ。

その痛みが起きるまでの間隔は時間を経過するごとに短くなり、痛み自体の長さは逆に長くなっていった。イタタ、イタタタタ。

既に首都高に乗ってしまった段階。この辺りはSAやPAの存在は無い。こうなると自分の忍耐と胃腸との鍔迫り合いが始まる。抜き身の刀による真剣勝負。気を抜けない戦いなのに、高速道路の運転中という事もあって、意識がどうしても散漫になる。微妙に押され気味で勝負は長期戦の様相を呈してきた。イタ、イタ、イタタタタ!

首都高速をオービスの存在も気にせずに超高速で駆け抜け(写真に撮られてたらかなりヤバい)、なんとか無事に東名自動車道に切り替わった時に、私は額に冷や汗を軽く浮かべたままこう言った。「次のPAでトイレに行ってもいい?」と。


『えーっ?我慢できないの?仕方ないな〜。でも踏ん張らないで、出なくても直ぐに帰ってきてね。渋滞になったら困るから。』



朝の8時。渋滞にも巻き込まれずに修善寺のあたりにつく事が出来たのは、トイレで踏ん張ることを諦め、車中で胃腸との対決に再度挑んだ私の努力があったからだと力説しておきたい。

もっとも、さすがに苦しかったのでこの先は運転してもらいましたけど。旅行中、ずっと言われ続けましたとも。この事については、いろいろと。