みた、こと。きいた、こと。

合言葉はSite Seeing

悲しいとき...。

明日から3連休。そんなおいしい日程を我が家の『ツアコン』が逃すハズがない。そんな訳で、明日は3時半起きでまたもやキャンプに出かけます。
しかし、その前にちょっと悲しい出来事が。


キャンプの荷物を帰宅後直ぐに積み込むため、自宅の前に車を回しておこうと家の前を通り過ぎて駐車場に直接向かうことにした私。会社からの帰り道、駐車場の側まで来たので駅からずっといじっていた携帯電話をポケットに片し、代わりに車のキーを出した時、目の前に若い女性が歩いていることに気が付いた。駅からずっと、私は後を歩いていたらしい。

暗い夜道で「前に女性、後ろに男性」というポジションになった時、世間一般的な感覚としてどう捉えられるかというと、答えは簡単「痴漢」に間違えられる。ましてや、街灯も暗い線路脇の道路。電車の音にかき消され、悲鳴すら聞こえないこともあるような場所だ。女性にとっては恐怖の対象となる場所に違いない。

そんな所で、ぼんやりと女性の後をつけていた私。そして彼女は道を逸れて民家の駐車場脇に入ってしまった。たぶん、後ろから静かに付いてきている私を先に歩かせようと思ってくれたんだろう。「もしかして痴漢?でも、そう決めるのは失礼よね」と思ってくれたのだろう。ありがたいことだ。


しかし、場所が悪かった。彼女が入っていった駐車場こそ我家の車が止まっている場所だったのだ。実は民家の駐車場を間借りしていたのだ。

今考えれば、時間が掛かる事がわかっても、彼女の気持ちを察してそのまま通り過ぎ、グルリと迂回して駐車場に戻ってくればよかったのかもしれない。でも、これから積み込まなければならない大量のキャンプ道具が控えている身として、少しでも時間を惜しんでいたのは事実。彼女の後をさらに追い掛ける様に、駐車場の中に私も入っていったのだった。



駐車場の隠れていた車の陰から逃げ出す彼女。その手には直ぐにでも掛けられる様にと、携帯電話が握り締められていた。そして、道路に戻り、一旦立ち止まり、私の方を恐る恐る振り返る彼女。顔でも見て通報してやろうと思ったに違いない。きっと、この段階で彼女は「もしかして痴漢!このままではヤバイわ!」と思ってしまったんだろう。かなしいことに。



あぁ、悲しき誤解。私は声を掛けて誤解を解くことも出来ず、車のドアを開け、車内灯を必要も無いのに点し、「貴方ではなく、この車に用事があっただけです。」とアピールするのが精一杯だった。

振り返った彼女の顔は、仄かに灯る薄暗い街灯の中で、確かに恐怖を感じていた気がする。ごめんなさい。。。