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タイムマシン

タイムマシン 特別版 [DVD]
会社の人と、「タイムマシン」の話をしていて思い出した。そうだ、そういえばこんな映画があったっけ?と。

「タイムマシン」と言っても、過去にも同じような作品があるので断っておくが、今回話しに出しているのは2002年公開の作品だ。H.G.ウェルズの小説を映画化したという点と、監督がそのひ孫、という点は興味深いが、見終わった感想としては「なんと評価していいか判んないけど、印象には残ったな」という感じだった。


今までタイムマシンというと、近未来や数百年程度の時間の移動が殆どだった。私の知る、一番時間を超越した「時間旅行」というのは、「のびたの恐竜」だと思う。この時が「白亜紀」だったから、およそ 1億4000万年前から6500万年前を指す。ま、これと比べてしまうと別段驚くようなことではないのかもしれないが、この「タイムマシン」という作品では「80万年後」の未来という設定のお話になっている。明らかに別な世界だ。

明らかに別な世界と言えば「猿の惑星」もその典型的な例として挙げられる。これも未来のお話だが、年代的には2000年ぐらいしか進んでいない。この作品の80万年後には到底敵わない。人間の想像の限界に近い時間旅行かもしれない。そういう意味では特に印象深かった。

ネタバレになるのでその世界にはあえて触れないが、人間の生活の仕方や進化の仕方にはかなり怖いものを感じた。一つの仮定としてそういう進化もありえるかもしれない?とは思ったが、何にしてもその世界観も印象に残った。


しかし、一番印象に残ったのは「何が言いたかったのか判らなかった」事だった。というか、始まりはまるで「恋愛モノ」なのだ、いや「悲恋物語」といった方がいいかもしれない。しかし、不幸な事故に見舞われる自分の彼女を救おうとがんばる主人公の奮闘むなしく、運命を変えられない様は、悲劇を通り越して喜劇になりかけている。私は、不覚にも笑ってしまったのだ。

それだけじゃない。過去ではなく未来に向かって進み始める主人公だが、その後の展開があまりにも急すぎて、これまた笑ってしまったのだ。彼女の運命を変えるために旅立った主人公の彼の目的は、いつしか人類を救う?ことになってしまう。なんか、そうなの?って感じだった。


ぐだぐだと長く書いてはみたが、結局は「面白かった」という事だ。が、見終わった後に、いろいろと突っ込みたくなるような作品だった。私の性格的に。