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ツナ・ジャガイモ

ジャガイモというのは、数ある食材の中でもグッと「男の手料理」に似合うモノだと思う。そのゴツゴツした表面の感じや、土がついて泥っぽいところなんかも、やたらと男臭い "何か" を感じさせる。そもそも「男爵芋」*1なんて奴もあるぐらい、男っぽいものだ。*2

そこで、今回紹介するのはハッキリ言えばやたらと簡単なんだが、時間だけが掛かる料理を紹介したい。
質実剛健。男の手料理。いざ、勝負!

【材料】

  • ジャガイモ
  • ツナ缶(サラダ油漬け)
  • バター
  • 塩コショウ
  • 唐辛子 (辛目が好きな人は。無くてもウマイ)
  • 乾燥パセリ or 青海苔(オシャレに決めたい時に)

量は基本的にテキトーで。こういうのは、自分の感覚が大事だ!

【作り方】

  • ジャガイモを洗う。とにかく洗う。歯ブラシが便利。
  • ジャガイモを剥く。とにかく剥く。ひたすら剥く。
  • ジャガイモを切る。とにかく切る。細切りに切る。
  • フライパンにジャガイモとツナ缶の中身をぶちまける。
  • ジャガイモとツナを混ぜ合わせ、広げて敷き詰める。
  • 上からパラパラと塩コショウで味付け。
  • 出来るだけ弱火で動かさないように火を通す。
  • 火が通り始めてきたら、バターをあちこちに乗せ熱で溶かす。
  • ジャガイモ同士がくっつき始め、片面がいい色になったら裏返す。
  • あとは、両面同じ色になるぐらい火が通ったら終わり。


ジャガイモというのはデンプンを多く含む。デンプンは熱でくっつく性質がある。だから、細切りにして広げたジャガイモは熱を加えることでそれぞれくっつく。最後は1枚のプレート状になるところがこの料理のミソでもある。だから動かしちゃ "ダメ" なのだ。

ツナやバターを入れるのは油により熱が通りやすくなるからだ。サラダ油漬けのツナを使えば、わざわざ油を用意する必要もない。もちろん、それぞれが風味を出してくれることは言うまでもない。フライパンに広げた時に厚みが1cmぐらいまでになる様な量にしておくと火の通りもいいし、裏返す時にもやりやすい。*3

ジャガイモの目を細かく取る人もいるが、芽が出ていなければあまり気にせず、外側の皮を大雑把に剥けばよい。伸びた芽に弱い毒性があるそうだが、へこんだ目には毒は無い。最近はピーラーも進化しているので、鼻歌でも歌いながらシャーシャー剥いてしまえばよい。ちゃんと洗ってあれば、皮が残っているのもそれはそれで「味」となる。細かいことに拘るな!

参考までに、私が前に作った時はトータルで1時間以上かかった。だが、火加減が丁度よければ基本的に動かさないので、面倒なのは最初の下準備の所だけだ。

私はお酒を飲まないんだけれども、これはお酒のつまみにもってこいである。なのでやることのない休日、日の落ちかけた午後からゆっくりと作り始め、出来上がった頃によく冷えたお酒と一緒に、リビングで映画を見ながらフォークでちぎって食べる・・・。
というのが、俺流オススメの食べ方、だ。アディオス!

*1:しかし、名前の由来は農園の名前だったらしい。

*2:そこ、「メークイーンはどうなのよ?」とか、ツッコミを入れない。まぁ、あれは確かに艶やかな肌をしているな。

*3:量が少なめならアルミホイルに広げてオーブントースターで加熱してもいいかもしれない。裏返さなくてもいいかも。