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雨と映画について。

映画の中で「雨」というのは、こと良く演出に使われる。人が雨に感じる感情を効果に使いたいからで、"悲しい雰囲気"や"暗いイメージ"を強調したい時にはお約束の様に使われている。特にストーリー上重要なキャラクターが亡くなった時の「お葬式」のシーンではかなり頻繁に使われている。先日見た「デアデビル」もそうだった。
私が「映画と雨」と言われて一番最初に出てくるのは「セブン」(ブラッド・ピット)の冒頭シーンだ。最初の殺人が起こるシーン。鬱蒼としたイメージの中で行なわれる捜査は、奇妙な事件への幕開けとして強い印象を与えていた。
次に思い出すのは「ショーシャンクの空に」だ。ラストに近いシーンだったと思う。ビデオやDVDのジャケットにもなっているシーンだが、この時の雨の使い方は他とは違っていて妙に印象に残っている。
「マイノリティー・レポート」(トム・クルーズ)でも雨を面白い演出として使っている。傘が追われる主人公の身を隠す為のアイテムとして登場し、雨によって難を逃れるというシーンだ。これは変わった使い方だと思う。
座頭市」(北野武)では「戦闘シーン」に使われていた。雨による視界の悪さと戦闘の激しさを表現するのに使っている。そいうえいば他の映画でも戦闘シーンでは結構使われているな。
建物の中なんで雨ではないんが「仄暗い水の底から」(黒木瞳)の水の使い方も凄かった。なんつーか、びしょ濡れなんだけど、水って怖ぇぇぇぇ〜という怒涛の使い方だ。ある意味、基本にのっとった使い方かもしれない。ラストはあんまり好きじゃないんだけど。


きっと、人それぞれ「想い出に残る雨のシーン」というのは違うはずだ。

レイン・サービス希望

話は変わるが、映画館に入る理由の第一位では無いだろうが「雨が降っていたから(時間つぶしに)」というのは良く聞く理由だ。強引な展開だが、映画と雨は切り離せない関係にあると思う。ならばこそ、映画館は「雨の日」のサービスを考えるべきじゃないだろうか。チケットを割り引くのは無理かもしれないが、せめてドリンク・サービスとか考えて欲しいと思う。これからの季節、寒い雨の日に暖かいドリンクを出してくれたら!それだけでホッとするんだけどな。