みた、こと。きいた、こと。

合言葉はSite Seeing

落札。

先日、TVだかで聞いたんだが(見た記憶がないのでラジオかもしれない)どっかの有名な花火が見れるめっちゃいい部屋がオークションにかけられたというのだ。インターネットオークションの世界では別段珍しいことではないのだが、出しているのが個人ではなく「ホテル」というのがなんとなく印象的だった。

数年前まで映画やコンサートに行けなくなった人はせっかく手に入れたチケットを友人知人に売ったり上げたりしていた。それが出来ない場合にはチケットショップに売ったりして個人で処理するというのが一般的で、どちらかといえば狭い範囲だった。
いうまでもないことだが、最近ではインターネットのWebオークションに時代は進み、個人は個人でもかなり広範囲なニーズに対応できるようになった。オークションもリアルタイムに行われているし、昔に比べて敷居は低くなったと思う。だが、これらはあくまでも個人レベルの取引であって今回のように商用としてオークションするというのは私的には疑問があった。

ホテルや飛行機、列車などの予約というのは「早い者勝ち」が一般的なルールだ。そして、それに敗れた者は「あきらめて別を探す」か「キャンセル待ち」に入るかの2つ選択をする事が出来る。金額が同じで数に限りがある場合、コンサートのチケットなんかも同じで大抵は「早い者勝ち」となる。これはある意味公平な手段だが、情報を知っていたか知らなかったかで大きな差が出る。
※ そして、売ることを前提とした購入者が発生したりする。

また物によっては「抽選」というルールもある。しかし、一人一口ではない商品を購入して応募する形態の場合には通称「大人買い」という手段で資本に任せて大量に商品を購入し、当選の確率を上げるという資本主義的不公平な部分もないわけではない。いや、抽選そのものは公平だが。
※ ま、確率を上げるといってもたかが知れているけど(^^;

そして「オークション」というルール。ホテル側は「誰にでもいいお部屋を手に入れるチャンスがあります」みたいな事(うろおぼえ)を、語っていた。確かに「誰にでも」「チャンス」はある。だが、これは「抽選」よりも更に資本に重きを置いたルールであるといえよう。

もちろん、私はこのやり方を否定するつもりはない。資本主義的に「お金を出せる人」というのは現実的に「お金を出せない人」よりも選択肢が多いのは事実だ。そして、なにより「個人レベルでの取引より詐欺に会うなどのリスクが少ない」という消費者レベルのメリットもないわけではなく、そういう意味では公正だとおもう。

だけど!お金のない庶民にも!!夢は残しておいて欲しいよね(爆)


# って、こんな事書くとただの「ケチ」と思われるだけかもしれない(^^;)