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はてしない物語

ネバーエンディング・ストーリー [DVD]
「これは別の物語。いつかまた別の時にお話しましょう」
昨日、テレビで「ネバーエンディングストーリー」の映画をやっていた。全部見たわけではなかったけど(映画の方はそんなに好きじゃないので)この原作の「はてしない物語」は子供の頃覚えている限りで5回は読んだとおもう。

はじめて読んだのは主人公の「バスチアン」と同じぐらいの歳だったかも。わたしが小学生の頃だ。親が買って来てくれたんだけど自分に影響を与えた本の一つだと思っている。

作者であるミヒャエル・エンデはかなり有名な人だし、この物語も読んだ事ある人が多いと思う。でも、私よりもっと若い人達になると読んだ事ある人がかなり少なくなるんじゃないかなとか思う。もったいない。ぜひ、読んでもらいたいものだ。

読んだ人は判ってくれると思うが、この本を読んでいると自分が主人公であるような気がしてくる。主人公に感情移入するとかそういうのではない。自分自身が主人公であると思えてくるのだ。これは、かなり衝撃的で感動的だった。

いまはよく「バーチャル・リアリティー」という言葉を使う。考えて見れば、あの時の経験はこれだったのかもしれない。私にとって。

はてしない物語 (エンデの傑作ファンタジー)
そしてなによりうまく説明出来ないが、「はてしない物語」は「はてしない・物語」なのである。ひとつのエピソードが終わる時、かならず「これは別の物語・・・」と、エピソードには後日談があるようにかかれている。
お話は一つではない事を考えさせられた少年時代だった。